2011年度 院内 看護研究 発表会

思い起こせば…、昨年の春、勤務の病棟で看護研究の担当にあたりテーマを何にしようかと思いを巡らせていました。
 長期入院患者の多い、当院でもチーム医療や退院促進、退院支援という言葉が折にふれて聞かれます。

「しかし、若い青年時代から10年以上も入院生活を続けている患者やその家族は、本当に退院を望んでいるのか…」

そんな、疑問から自分の所属する病棟の患者とその家族は、退院促進についてどのような思いを持っているのか、率直なところを知りたかった。

昨年秋の時点での所属病棟の入院患者全員と「病院だより」を送っている家族を対象に調査研究を実施した。

その1年間の成果を院内の看護研究発表会で報告させていただいた。

論文の内容は、都合により掲載を延期させていただきます。
2012年の公的な学会発表後、掲載とさせていただきます。
ご理解のほど、よろしくお願いいたします。



誰のための退院促進なのか・・・、長期入院患者やその家族の意向に反して診療報酬にかかわる病院の都合によるところの退院促進という側面が存在するのではないか・・・、そんな思いでスタートした調査研究であった。

調査を始める前の予想は、

*退院を望む家族もいるが、入院継続を望む家族の方がおおいのではないだろうか。

*入院患者は・・・、退院を望む患者も幾らかはいるが、可能な限り入院を望む患者が多いのではないだろうか。

調査結果は、少し違っていた。
** 家族・親族は、ほとんどの回答が「可能な限り患者の入院を望む」という極端な結果

** 入院患者の多くが何らかの形で自分の退院を意識しているという結果

研究の結果を知り、考察していくうちに・・・、やはり 退院促進は患者さんの意志に沿ったものだと再認識するに至った。

しかし、高齢化、保護者としてのキーマンが兄弟や子供への世代交代が顕著な現状で患者の受け入れ状況は厳しさを増すばかりである。

一般の健常者の世界からは見えにくい、社会の影の部分の現実に道のりは長いように感じた。


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この記事へのコメント

2012年03月27日 17:17
高齢化社会の弊害でしょうかね、寿命が伸びて変な所でコストが掛かるようになってしいましたよね、現代社会…、難しいもんだいですね。
2012年03月27日 17:37
似たような看護研究を精神科に勤めている友人も行ったことがありましたが、予想を上回る厳しい現実にショックを受けていました。
入院が長期化するにつれ、患者さん本人の思いとは裏腹に家族の受け入れが厳しくなり行き場を無くしてしまう現実があったり・・・
少子高齢化、核家族でキーパーソンとなる家族が居なくなり、家族、親戚間でキーパーソンを押しつけあうトラブルがあったり・・・
とても厳しいようですね。
現在、メディアで高齢者の介護問題に関してはよく話題になっていますが、精神科領域に関してはほとんど話題にされなく、一般の人に認知されていないのも問題なのかも知れませんね。
としおちゃんへ (GAKU)
2012年03月28日 22:55
としおちゃん、コメント有り難うございます。
難しい話題にもきっちりコメントを頂いて感謝感激です。いつも本当に有り難うございます。
 人知れず、10年以上も入院生活を続けている人々が世の中には、実はたくさんいます。
この人々にとって退院し社会生活に戻ることがどれほど困難であるか…、そしてその人にとってそれが幸せな事なのか…。単なる病気やけがの入院とは異なり社会的な要因が影響している難しい問題です。
気ままさんへ
2012年03月28日 23:12
気ままさん、コメント有り難うございます。
気ままさんなら、この状況と問題の根深さが手に取るようにわかるのではないでしょうか。
 そして、親族で入院保護者を押し付けあうような心境も理解できないこともない気がします。
 また、人が生きる…とはいったい何なのか…、そんなことも考えさせられてしまう事もあります。

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