CRP(炎症反応)の話

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 今日は、炎症反応の話です。CRPというのを聞いたことがありますか。
医療従事者ならずとも最近は健康への関心が高まっているので多くの方が知っています。

 CRPは、血液検査(生化学)のなかの項目の一つで身体の中で起こっている炎症の度合い(体がばい菌などと戦っている状態)を示すものです。
正常値は健康な人で1.0以下だったかな。風邪をひいたり、肺炎などの病気になるとこの値が上昇します。
お医者さんが点滴や薬(抗生剤)を出したり止めたりするための一つの指標でもあります。
 体のどこかで炎症(細菌感染)が起こるとだいたい24時間後くらいにこの値が上昇してきます。それと同時に白血球の数が上昇します。
マクロファージ(病原菌などを貪食するアメーバ状の細胞)などに代表される様に体の様々な防御反応(免疫反応)が働きます。

 たとえば、風邪のひき始めは、白い透明の痰がでます。これはウィルス感染の段階で、痰に色がついてくると細菌感染を起こしている証拠です。ウィルス感染の段階ではCRPは上がりませんが、細菌感染を起こすとCRPの値が上昇します。

少し難しくなりますが、内科のYドクターに教えてもらった話です。

 体の中に細菌が侵入するとGCSFとIR-6という物質ができます。
GCSFは白血球を増やす役割を果たし、IR-6は肝臓にCRPを作るよう命令するような役割を持っているそうです。CRPを肝臓で作るのにほぼ24時間かかります。
感染とCRP値の上昇に時間差があるのはこの為です。
CRPは細菌の細胞壁にくっついてばい菌をやっつけるのです。
一方、栄養状態を示す指標にアルブミン(Alb)がありますが、肝臓でCRPを作るとこのアルブミンが作りにくくなります。アルブミンは細胞側の水分(間質液)を血管内に引っ張り入れる役割もしているので、これが少なくなると体にむくみが出てきたりします。重度の肺炎などで浮腫が発生するのはこのためだそうです。

 肺炎でレントゲンが白く映るのは、なぜでしょうか。レントゲン写真では水分は白く写ります。
ということは、肺炎を起こしている部分は水浸しということです。
肺炎を起こした部分はなぜ水浸しになるのでしょうか。
体は、侵入してきた異物をとにかく分泌物で包みます。そして異物を排除しようとする体の反応なのです。
異物というのは、カビ、ほこり、細菌、食物などです。食物といえどもあってはならない場所にあれば異物です。

 少し話が脱線したようにも思いますが、私たちは体の防御反応を通して病気を見ている部分もあるという話でした。

 この記事を見られて感想、補足などありましたらコメント下さいね。
http://torakuba.at.webry.info/200702/article_3.html

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この記事へのコメント

2007年02月07日 11:51
ウワ~、なんという偶然でしょう!!
今から、介護職員向けの内部研修で講義することになっている『感染・肺炎と炎症反応』についての資料をつくろうとしていたところでした。
GAKUさんのブログにたまたまお邪魔したところCRPについての説明が実に分かりやすい説明で一般の方にも分かりやすい内容ではないかと思いました。
是非参考にさせていただきます。(^_^)v
いや~GAKUさん、本当に、本当に有難うございます。_(_^_)_
2007年02月07日 13:24
「気まま」さん、そんなに喜んでいただけたら、こっちまで嬉しくなりました。
タイムリーでしたね。この記事を書いた甲斐がありました。まだまだ、言葉足らずの部分もありますが、初めて聞く人にもわかりやすく簡潔に書くことは案外、難しいものですねぇ。
2007年02月08日 19:27
こんばんは(^O^)
復習の意味で読ませていただきましたが、とってもわかりやすかったです。
人間の反応もさることながら、この反応について発見した医学にも驚きます。これから先色んな病気について、人体を通じてやはり解明されていくのでしょうね。
それにしても、人間の身体は不思議ですね~。
2007年02月08日 20:59
noiceさん、いつもコメントありがとうございます。
私はドクターから教えてもらうまでCRPが肝臓で作られているとか全然知りませんでした。noiceさんの言うようにこのような免疫の仕組をどのようにして研究したのでしょうね。医学の進歩はすごいです。でも人体の不思議はまだまだ解明されていないものがたくさんですね。しかし、肝臓という化学工場は何でもやってるなぁ。
GAKU
2007年04月05日 15:24
CRPの正常値は、0~0.5でした。
2007年05月30日 02:01
こんばんは、気ままさんの所から来ました。

救急病院で看護助手をしています。
専門用語は分からなくてもいいのですが、ちょっと興味がありますので色々と解説していただけたらありがたいです。
 CRFとCHFを間違って覚えていた看護師さんがいたのにはびっくりしましたが。
 慢性腎不全・鬱血性心不全
2007年05月30日 08:07
「ひこうちゅうねん」さん、コメントありがとうございます。
「気まま」さんのブログは丁寧に健康や看護のことが解説されていて為になりますね。わたしも不勉強なもので間違って覚えていたりすることもあります。
使い慣れない英略語は特に注意しないと相手も分かってなかったりして…。
でも、分からないことを素直に「何それ、教えて。」てきける人、偉いなぁと思います。また、「なるほど」と思ったことがあれば、記事にして書いていきます。
 「ひこうちゅうねん」さんは、救急病院で勤務されていると言うことですが、色々と大変なことや緊迫した場面も多いのでしょうね。お互い医療に携わるものとして頑張りましょう。
 しかし、このCRPの記事、自分のブログの中でもズバ抜けてアクセスが多いので書いた本人も驚いています。
 

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