疥癬(かいせん) 対応

入院患者から疥癬(かいせん)感染者がでました。

近年、一般家庭では少ないですが、老人療養病棟や高齢者の多い介護施設などで時折症例が見受けられるようです。

疥癬は、ヒゼンダニというダニが皮膚の角質部に寄生して起こる感染症のひとつです。
膨隆した赤い湿疹が脇や股間部などに出来て激しい痒みがあります。

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密な接触や感染者と同じベッドに寝ると感染します。

ヒゼンダニは、畳やカーペットなどに生息するイエダニやチリダニ、山歩きをしていて刺されるマダニとはことなるものという事です。

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疥癬症を疑うことができず、ステロイド系の外用薬の使用を続けていると角化型の重症疥癬(ノルウェー疥癬)に移行します。

重症の角化型疥癬をノルウェー人の学者が1948年にはじめて、この症例を報告したことから、名称がつかわれています。

患者への対応は、診断後に個室に隔離。毎日入浴後、全身に外用薬の塗布、その時の脱衣した衣類を熱湯消毒後洗濯。
入浴中に部屋を消毒・清掃、リネン交換を実施する。
対応にあたる看護師・スタッフは、ディスポザブルのエプロンとプラスティック手袋を着用で頑張っています。
患者には、一定の間隔でスクロメクトールという薬を服用してもらっている

広がらないようにここで食い止めなければなりません。

疥癬虫の生態
ヒゼンダニは、3~5日で卵から孵化し、幼虫は脱皮を繰り返しながら表皮をはいまわります。
約二週間で成虫となり交尾を始め、♂は交尾直後に死ぬそうです。
交尾を終えた♀は、表皮の角質層に鋏脚でトンネル状の穴(疥癬トンネル)を掘り、その中に毎日2~3個の卵を毎日、死ぬまで産み付けます。一匹の♀は3か月くらい生きるので120個くらい産卵することになります。
皮膚の中に入り込むのは交尾を終えた♀だけということです。
ヒゼンダニは、人の肌から離れると2~3時間程度で死に、50℃10分の過熱で完全に死滅します。
室温で48時間以上生存することは困難であり、角化型の重症疥癬でない限り、患者を隔離する必要性はないとされています。

通常の疥癬で患者一人当たり千個単位の疥癬虫がいるといわれています。
また、重症の角化型疥癬では、患者一人当たり100万~200万個体の疥癬虫の寄生があるといわれています。

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