オオクワガタ羽化

今年もオオクワガタが何匹か羽化しました。
前蛹から羽化までを記録してみました。
画像


2009年7月13日
昨年の8月に幼虫で割り出し、エサ交換を経て約1年間飼育してきました。
体が少し黄色味がかってきて動きが鈍くなってきます。
蛹になるための部屋(蛹室)を形成しています。ちょうどビンの外側に蛹室を作ったので観察ができます。

画像

大きな蛹室を作っているので多分♂の幼虫です。
不思議なことですか、ちゃんと大アゴが羽化のときに伸展したときのことを計算したかのように大きめの部屋を作ります。

このあと幼虫は、日に日にあまり動かなくなり、体がシワシワになったまま横たわります。
体は棒状に真っ直ぐになり、お尻だけが蛹のように動きます。



2009年8月3日
皮を脱ぎ、立派な♂の蛹になりました。

画像


カブトムシと異なり、クワガタの蛹室は、ほぼ水平にやや頭側を高く作ります。
蛹は、大アゴを含めた頭部を胸に折りたたむような形をしています。

画像


蛹の期間は、約1ヶ月で最初は白い色をしていますが、蛹の中で形が形成され黄色から茶色へと変色してゆきます。この写真では、目が黒く色づき、アゴや頭部が形成され色づいているのがわかります。
羽化直前には、蛹の中が透けた状態で今まで動かなかった足や頭部などが微かにピクッと動く姿が観察できます



2009年8月12日
ちょうど羽化直後でした。

画像


脱いだ皮につかまりながら、頭を少しずつ持ち上げ、後羽を伸ばしています。
羽化は、半日から一日かけておこなわれますが、このときが明暗を分ける非常に大切な瞬間です。
後羽がうまく伸びずに絡まって傷ついたり、上羽が閉じなかったり、ひどい場合には、蛹から出れないこともあります。ここで失敗すると羽化不全となり修復はほぼ不可能に近いです。
後羽などが傷つくと細菌感染を起こし、成虫になったあとも短命なことが多いです。

画像


このあと伸びた後羽を上羽の中に折りたたんで、頭部が真っ直ぐになります。
蛹室の中で白かった上羽も茶色から黒へと変色し硬くなります。

自然界では、このまま蛹室の中で成虫のまま越冬し、翌年の初夏から夏にかけて外に出てきます。
羽化後、最低でも半月ていど、そのままにします。
すぐに取り出すと関節などの体の組織が柔らかく、引っかかったりすると簡単に足が取れたりします。
羽化後の固体は、すぐには産卵せず、越冬後の翌年以降でないと産卵行動は行ないません。

羽化を成功させる秘訣は、できる限り見ないこと。
前蛹からは、風通しの良い玄関の下駄箱の中など静かな環境で維持します。
何度も観察すると経験上、うまく完品の成虫になれないことが多いです。
見たい気持ちをこらえて、いっそのこと忘れてしまう方がいいでしょう。

"オオクワガタ羽化" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント

QRコード