個人的な妄想を持つ患者との一夜

新年初の夜勤、今回は少々気分が落ち込んでしまいました。

現在入院中の患者様で父親との折り合いが悪く、男性の看護師に対する嫌悪が強い人がいます。

女性のスタッフが対応するときは、それ程、問題がないのですが、男性スタッフを見ると形相が険しくなり睨み付けたり、罵声を浴びせるといった具合です。

特に私に対しては、その傾向が顕著で、なるべく距離を置くようにしていました。

その患者のいる部屋担当にあたったときは、女性看護師に代わって対応をお願いしていました。

両下肢拘束で両手は自由な状態でベッド上経過されています。

この夜勤帯では、相勤の看護師も男性、そして私がその患者のいる部屋を担当でした。

わたしが部屋に行くと表情が一変し、

「モロボシ・ダンのにせ者が来た、近づくな」

などと大声をあげ、ベッド上に立ち上がりファイティング・ポーズです。

夕食も配膳したオーバーテーブルを押し返すし・・・、服薬も薬包ごと投げる、水の入ったコップを投げつけてくるわで、ユニホームは水で濡れるし。


近づくとファイティング・ポーズで構えた状態から殴りつけ、あげくの果てにツバを吐いてくる。
まぁ、これも病気の一部分なのかと割り切るものの・・・、屈辱と我慢の一夜でした。

この患者さんは、四肢拘束の指示も主治医から出されてはいるのですが、看護プランでは、しばらく両下肢で経過観察ということになっています。
個人的な気持ちとしては、四肢拘束にしてしまいたいところだけど・・・
たぶん、そうすると逆に憎悪をあおることになり、患者自身のために良くないのだろう。
本来の拘束の目的からするとココは我慢なのかもしれない。

この夜勤は、やられっぱなしやったなぁ。

この個人に対する攻撃的な妄想??は、一体どうしたらいいのか。
まぁ、距離を置くことが、お互いにとって一番いいと思うのだが・・・
この患者さんが、拘束解除になったら、暴力をうけるかもしれない。
取っ組合いのバトルを覚悟しとかなあかんかなぁ。

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この記事へのコメント

2010年01月06日 12:33
 大変なお仕事ですね。
大学生の時に学童保育の指導員の手伝いをしていましたが、その時に感じた事があります。
私は大きな愛があれば、虐めや差別をしないように指導出来ると思っていました。
しかし、小学生の低学年でこんなにも考えが固まっているのか?難しいな…。と直ぐに思ってしまいました。
愛があっても届かない事もある…。でも何か打開策はあるはずです。簡単では無いのでしょうけど…。
2010年01月06日 12:53
ひさ@くわがたさん、コメント有難うございます。古い記事も見ていただいてうれしいです。
 世の中、「こうすればいいじゃない」と簡単に思うことがあるけど、その背景や経緯を知ると複雑で根深い事ってたくさんありますよねぇ。それを解すには根気と時間がかかることが多いですね。
 この患者さんも男性嫌いだったり、私に攻撃的なのも何か原因があるのでしょう。
もちろん、私自身にも、何か対応が行き届かない部分があったのかもしれないです。
2010年01月06日 20:07
モンスターと言われる方ですかね。何だか嫌な世の中になりました。
2010年01月06日 21:06
これが精神科で最も大変な事ですね。
自分も学生時代、似たような患者さんがいて特定の看護師をターゲットにしている方がいらっしゃいました。
実習先の病棟では、その患者さんとターゲットになっている看護師の距離をとらせ徐々にコミュニケーションをとらせると言った対策をとらせてありました・・・。
患者さんの妄想があり、仕事とはいえ、不快な感情を煽られるので自分を制するのも大変ですね。
精神科実習で指導の先生から「患者さんとの関係に行き詰まったらプロセスレコードを録りなさい・・・」という言葉を思い出しました。

2010年01月07日 12:12
としおちゃん、コメント有難うございます。
このパターンの人は、厄介なんです。
私が見えていると興奮様になり、ターゲットではない女性スタッフにも危ない目に合う可能性があります。
 たぶん、この患者さんとの関係改善は困難かもしれません。
2010年01月07日 12:30
気ままさん、コメント有難うございます。
水を掛けられたり、ツバを吐かれたりすると自分自身の怒りの感情を抑えるのが大変です。「病気に苦しむ患者さんなんだ、そしてその行為も病気の症状の一つ」という気持ちを持っていないと普通の感情ならブチ切れてしまいます。
 直ぐそばに仲間のスタッフがいるというのも大切です。一目があるので行き過ぎを抑えて感情のコントロールがしやすいです。
 プロセスレコード、大切ですね。
患者さんの言動・行為、そして自分が行った行為をしっかり記録に残し、情報を共有し対処を考えていく事が肝要ですね。
2010年01月10日 19:45
こういった患者さんの対応はやきもきしますよね。病気だから仕方ないけど 通じ合えないというのはこちらもストレスになりますよね。。
2010年01月10日 20:01
さくらこさん、こんばんは。
こういう場合は、お互いに必要以上に気を使いますね。患者さんからすれば、多分、私たちの感覚で言う「セイリ的に受け付けない」ってやつでしょうね。
2010年01月11日 20:23
こんばんは^^
気持ち玉、
ありがとうございました(。v_v。)ペコ

精神科は経験したことはありませんが、一般でも、精神疾患を抱えた方が沢山入院されてきます。
私も、精神疾患を抱えた患者さんの対応、かなり難渋します。
全ての男性に対して、そのような態度を示すのでしょうか…。Drに対する態度はどのようなものなんでしょうか…。
その方の心の中に潜むもモノが、もっと見えてくれば、Nsは、怖い存在ではないことを感じてくれればいいのですが…。
難しいですね…。
日々、このような患者さんと接するGAKUさんは、すごいなぁ…と、思ってしまいます。
身体拘束も、私の勤める病院では、できる限り排除しようとする体制がとられており、大体が認知症や、術後の不穏、脳血管疾患による前頭葉症状なので、看護の努力があれば、拘束解除が可能な方達なんです。
最近思うことなのですが、こういった患者さんがたの対応において、看護の努力は、どれだけ報われるのかな…。
難しい問題なのですが…。
2010年01月11日 23:45
syoさん、思いのこもったコメント有難うございます。非常に中身の濃い内容で感謝するとともに光栄です。
 入院当初、男性への嫌悪は、私一人だったようですが、今は病棟の男性スタッフほぼ全員に及んでいます。ドクターは例外のようです。多分、患者さんの中に自分より上とか下とかの順位があるのかもしれません。患者さんの心の構造がある程度読めたとしても、成長過程からの長い間培ってきた、家族、特に父親との関係を入院の短い期間に改善し紐解くことは難しいかもしれませんね。

 <<「…看護の努力はどれだけ報われるのか…」
 そうですね、精一杯ギリギリまで頑張っている看護師、医療スタッフの姿が思い浮かびます。
 その一方でバーンアウトしそうなNsや「看護の意地を見せてやる…」的な姿が見え隠れするように感じるのは私だけでしょうか。
 理論的には素晴らしい発想だけどチームとして統一するには現実的でなく難しいとかありますよね。時には、熱くなることもあるけど、一歩引いたクールな視点を持つことがプロの職業人として必要なことかもしれませんねぇ。
 同じ職種の者として様々な思いや葛藤があるでしょうが…、前に進みましょう。

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