挿管シュミレーター

とある勤務終了後の講義室、合併症病棟の若い看護師達が勉強会をしていました。

その中には、CPCR普及班のメンバーもいます。
見慣れない人形を囲んで議論したりしています。

その人形は、大学から借りてきたもので、挿管シュミレーターでした。

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いや~っ、なんとも言えない様相の上半身のみの人形です。お世辞でも男前とは言えませんねぇ。

喉詰め事故や急な病状の悪化(急変)で心肺停止状態の患者に行う処置のひとつに挿管があります。

挿管処置は、口などから管を気管に通す事によって確実に気道を確保します。
この処置が完了すれば、人工呼吸器を接続することによって他動的あるいは補助的に高濃度の酸素を送ったりすることができます。

看護師は、医師から挿管処置の指示が出されたときにその準備と介助を手際よくこなさなければなりません。

患者の命を救うため一分一秒を争う緊迫した状況です。

日常的に救命救急を行っている病院ではありませんが、いざというときは動けないといけません。

この人形(挿管シュミレータ)のすごいところは、実際にブレードや挿管チューブ、スタイレットなどの医療器具を使用して挿管処置ができます。

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胸を開けると肺や胃の臓器があり、挿管チューブに空気を送り込みます。
正しく挿管処置ができると肺が膨らみます。
誤って食道にチューブが入ると胃が膨らみます。
胸を開けずに聴診器をあてて、正しく挿管されたか否か、訓練もできます。

この人形を用いて実践さながらの実技演習が可能となります。


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この病棟のスタッフにお願いして、私の勤務する病棟でも勉強会をする準備を進めています。
院長も呼んでこの勉強会を見てもらう予定です。

このシュミレーターを病院で買ってもらえれば…、という本音の部分があります。

現在、CPCR普及班では、医療器具を用いずにできる一次救命の職員への普及に努めています。
シュミレーターの購入が実現すれば、二次救命の講習プログラムを体系化して病院全体の講習として定期的に行うことができます。

医師にも勉強会に加わってもらって挿管の実技確認と看護師との連携を練習することもできます。

うまく、いきますように・・・。

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この記事へのコメント

2008年09月14日 16:40
こんにちは~
このお人形さん、高そうだけど怖い。轢死体みたいです。
2008年09月15日 15:31
としおちゃん、こんにちは。
見ようによっては、遺体にも見えますかねぇ。
この良くできた人形の口の中には歯や舌もちゃんとあって、喉の奥も上手くできています。
見積もりを取ってもらいましたが、50万円程するそうです。
2008年09月16日 21:13
どうもお久しぶりです。
この人形、救急救命士の方も挿管の練習に使っているものですね。
ある救命講習の時、講師の救命士さんが救命士が出来る処置を一般の人に知ってもらうためデモストで登場していました。
呼吸器や食道など解剖的構造を理解しやすくするため肋骨の部分が取り外せるようになっているんですね。
こういう人形、研修医の先生や新人看護師の訓練のためあると便利ですね。
2008年09月16日 22:05
気ままさん、どうも…。
この人形があれば、普段、気管挿管をしないドクターの練習にもなりますし、いざというときの為に私達も挿管介助の練習が実践さながらでできます。
他の看護師も練習したい人はかなり多いと思います。研修出張にいける人も限られますし、是非、一体というか一人欲しいものです。
2008年09月18日 00:59
どこかの医療関係の学校か何かで、赤ちゃんの人形と箱に入ったバラバラの成人の人形を見たことがありましたが、お値段を聞いて・・・・・
 上半身だけと言うのも 何か不気味。
2008年09月18日 13:29
ひこうちゅうねんさん、コメント有難うございます。CPCR人形にしても、このシュミレーター人形にしてもなんとも言えない気持ち悪さがあります。
お値段も高いようです。しかし、このお人形さんたちのお陰で崖っぷちの命を救えることもあります。
感謝、感謝。
2008年09月18日 20:57
こんばんは。
挿管用の本格的な人形ですね!
胸くう内が良く分かるので、分かりやすいですね。
Dr.と一緒に勉強会できると、知識も深まりますね。いいことだと思います。
実際、こんな場面で助かる人は多くはないので、いかに早期発見して対処するかにかかってくるんですよね。
シュミレーション、大事です。。。
2008年09月18日 22:12
うめこさん、こんばんは。コメントいつも有難うございます。この気管挿管処置をして命を永らえる人はまあまあありますが、元気そのものの、その人自身に戻ることは稀ですね。
今までに、この気管挿管を自己抜管して復活した人がいましたが、その人の生命力の強さに感心したことがありました。
2009年09月27日 20:20
私が最近2度ほど行った倉敷市の川崎医大に現代医学教育博物館というのがあります。
そこの2Fは無料で一般向けの博物館です。
3F4Fは医療関係者のみの見学可能フロアで注射の出来る片腕だけの人体模型、聴診器用の上半身模型、頚椎穿刺用人体模型などがあり受付で注射針を借りて実践できます。
授業用ビデオテープも1200本以上あって、コレを全部見るためには、何日必要なのか?
挿管用の模型もあったと思われますが、見落としましたかな。
平日のみの開館です。
2009年09月30日 00:11
ひこうちゆうねんさん、コメント有難うございます。医療教育博物館おもしろそうですねぇ。
とても興味があります。機会があれば是非行ってみたいと思いました。岡山の倉敷市ですね。
ドライブがてらいって見ようかなぁ。
 貴重な役に立つ情報を有難うございました。

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