小学校救命・救護教育プロジェクト

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2008年6月11日、地域の小学校の高学年(5・6年生)の授業で応急救護、救命処置を教えました。

地域の小学校の授業枠へ自治体と協力して一般の病院が入っていくことは珍しい試みです。

担架搬送訓練地域の消防署が担当
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応急救護訓練救命処置(心肺蘇生法/AED)当院のスタッフ総勢21名が担当

3班に分かれた児童たちが各コーナーを回っていきます。

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私は、救命処置の担当です。毎度のごとく熱くなってしまいました。
この取り組みは、地域貢献の一環として2年前から行われてきた災害訓練の一歩踏み込んだ形のものです。

昨年来、先輩看護師が自治体に対して
「(前略)突発的な事故の時は、後輩児童や同級生を守ってあげたいという使命感を持っているものです。使命感だけではなく、心肺蘇生の基本的な技術や知識を習得することで、十分に救命できる可能性があります。少なくても救命に興味を持つことは、保健教育や人命を尊ぶ倫理的な観点からも非常に意味のあることだと考えます。」という内容の立案書を提出しました。
市の総合防災課を通して市の小中学校の校長が集まる会議で提案され今回の試みとなりました。

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 各部署よりスタッフを数名選出してもらい小学校教育プロジェクトに臨みました。
地域の防災訓練でなれているスタッフだけではなく、心肺蘇生をあまりやったことのないスタッフも練習を重ね主力として活躍していただきました。病棟のヘルパーさん、栄養課、薬局のスタッフ…。この背景には、「いい取り組みだけど、私にはあまり関係ないわ」と思っている人にも感動を自分の所属する部署へ持って帰って欲しいという思いがありました。

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この日まで、自分がCPCR(心肺蘇生法)を習得するところから始まって、手技の説明・解説を入れながら子供たちに分かり易いことばで教えられるよう勤務終了後、毎日のように練習を重ねました。

 おかげさまで、今回試みた小学校の先生や校長から来年もやって欲しいという声もあり好評のようでした。

有難い感謝の言葉が、次の原動力となってがんばれます。

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この記事へのコメント

のんちゃん
2008年06月25日 00:35
小学校での事件といえば、池田小学校の児童殺傷事件が思い出されます。最近は公の場での殺傷事件が多く、そこでCPCRの講義を受けている方が多ければ多い程、尊い命を救える可能性が高くなります。小学生のうちからCPCRをマスターしていれば、いつ何処で救命処置を行わなければならない現場に遭遇するかわりませんので、小学生の子供達にもこれから、どんどんマスターしていって欲しいです。この素晴らしい取り組みが広く多くの方に浸透していける様に、益々の活動を期待します(*^o^*)
2008年06月25日 01:45
のんちゃん、コメント有難うございます。
1コーナーわずか20分という短い時間でしたが、子供たちに「大切な命を守りたい」という思いが伝わったかなぁ。この子たちが将来このような場面に実際に出くわすことがあるか分かりません。できれば、ない方がいいのですが…、この授業を機に救命や救護、そして大切な命について思いをはせて貰えればと思います。
2008年06月27日 10:58
すばらしい試みだと思います。
役に立つとか実際に救助できるのかとかではなく
実際に体験する事が大事です。
こういうことから子供達に命の大切さ、自分達でも
友達を助ける事ができる・・・という気持ちが
育つのだと思います。
私は学校のお母さんたちが集まって、心配蘇生法と
AEDを消防署の方達に習いました。
大変勉強になりました。
GAKUさん達の活動が全国にひろがるといいなと
思います。
私も学校の役員をしているので、今度の役員会で
提案してみようと思います。
2008年06月28日 09:40
mama-iyaさん、コメントありがとうございます。
命の明暗を分ける数分間、自分に何ができるか?
小学校高学年の子供たちに問いかけることは重いようにも感じます。でも、それが自分の大切な家族や恋人、友達に置き換えて考えてもらえれば、胸が痛くなるほど命の尊さ、何とか助かって欲しいという願いがこみ上げてくる筈です。そして傷病者が赤の他人であってもその人に関係する家族や仲間にとっては掛けがえのない大切な命なのです。そこから、救命とまではいかないにしても他の人を尊重する、人の気持ちになって物事を考える…というような姿勢が芽生えてくるのではないでしょうか。
 子供たちは、最初、人形に人工呼吸をすることに躊躇したり、気持ち悪がったりしますが、上記のような話をすると案外真剣に取組んでくれました。
2008年06月28日 13:40
この試み素晴らしいと思います。
命の最前線で活躍する消防や医療関係者が講師を務めることは子供たちにとって説得力があり忘れることのない体験だったと思います。
外国では倒れた母親を小学低学年のバイスタンダーが近くの公衆電話に設置されているAEDでその命を見事救ったという事例があったそうですし、日本も近い将来そのようなことがあればと思います。

それから、心肺蘇生術を練習するためのあの人形・・・気持ち悪いのよ~くわかります。
あんな人形と初対面した瞬間って誰でもどん引きしますよねぇ・・・もっと爽やかな表情をした人形を開発すれば・・・と思うのは自分だけでしょうか(^^ゞ
2008年06月28日 15:01
気ままさん、こんにちは。
外国でそのような事例があったのですか。私はそのような状況をイメージするだけで目頭が熱くなってしまいました。とくに子供が絡んでいると弱いですねぇ。
 でも、その子凄いお手柄ですね。
喉詰めの時に吸引用掃除機の電源を近くのコンセントまで取りに行くことも、気が動転してしまって足がもつれて転倒しそうになるスタッフもいるくらいです。
 人形への人工呼吸、一番最初にやる子は女の子だったのですが、確かにドン引きしていました。多感な時期ですからねぇ(笑)
2008年06月29日 13:54
大変素晴らしいイベントでしたね!
先日、うちの子が通っている小学校でも救急救命講習がありました。普通救命講習終了証が発行されました。私は2年前に受講し頂きました^^
残念ながら児童の参加はできず、保護者のみです。
アメリカでは小学生から指導されるそうです。
子供の頃からの教育は大切な事と思います。
6月初めにこんな体験もでき、子供に教育の機会があり良かったですよ。
http://
pnurse.at.webry.info/200806/article_17.html
2008年06月29日 13:56
追加。。。あの人形の名前ありますか?
私が某病院で練習してたのは「ななちゃん」でしたよ~
2008年06月29日 14:18
うめこさん、コメント有難うございます。
池田小学校の事件で友人が倒れているのを目の当りにした児童の中には、いまだに「あのとき、助けに行けたのではないか」とトラウマ症候群(PTSD)に苛まれている人もいます。
 小学生が一度の講習で手技をマスターすることは難しいかもしれませんが、大切なのはこれをきっかけに命の尊さ、命を守るというところに興味を示してくれれば大成功だと思っています。
 低学年では早いように感じますが、高学年くらいから必要な気がします。
 この人形たち、消防署のものをお借りしました。
たぶん名前はついているでしょうね。
人形の到着が遅れ、子供たちがコーナーにやってくる寸前だったので肝を冷やしました。
 当院のCPR人形はすべて半身、14体ありますが、名前付けていませんねぇ。そろそろ、掃除しないといけません。

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